黄色く変色したえのきは食べられる?管理栄養士が教える賢い保存のコツ

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えのき茸は手軽に使えてコスパもよい人気のきのこですが、保存中に「黄色く変色してしまった」という経験は多くの方にあるでしょう。結論から言うと、黄色っぽくなったえのきは、まだ食べることが可能です。しかし、それはえのきが傷み始めているサインでもあるため、見つけたらできるだけ早く消費することをおすすめします。
えのきの色の変化は、鮮度を見分けるひとつの目安です。一般的に新鮮なえのきは真っ白ですが、鮮度が落ちてくると「白」から「黄色」へ、さらに悪化すると「茶色」へと変色します。黄色になった時点で、食感もややしなっとした感じになりやすいです。
ただし、強い異臭やぬめりがある場合は、腐敗が進んでいる証拠なので食べないで処分してください。根元の部分が緑色に変わっている場合はカビの繁殖であり、絶対に食べてはいけません。なお、茶色の種類のえのき(茶えのきやブラウンえのき)も市販されており、これらは元から茶色いため、変色とは異なります。

食べてはいけないえのきの特徴

えのきを安全に食べるには、変色以外の状態にも注意を払いましょう。以下のポイントは特に食べるのを避けるべき状態です。

1. 酸っぱい臭いがする

えのきは香りが比較的控えめなきのこですが、酸っぱい異臭を感じた場合はすでに腐敗している状態です。この場合は食中毒の危険もあるため、すぐに廃棄してください。

2. 触るとぬめりがある

えのきは保存中に水分が出てぬめりやすくなりますが、明らかにヌルヌルとした感触があれば腐敗が進んでいる証拠です。消費を控えましょう。

3. 根元が緑色に変色している

冷蔵保存で長持ちさせようとする際、根元やおがくず部分が緑色になっていることがあります。これはカビの繁殖であり、カビは目に見える部分だけにとどまらずえのき全体に影響を与えている可能性が高いです。緑色が見えた時点で絶対に食べずに処分しましょう。

えのきの正しい保存方法

えのきはもともと日持ちしにくいきのこです。正しい保存方法を知っていれば、おいしさと栄養を保ちつつ、無駄なく使い切ることができます。ここでは冷蔵・冷凍保存のポイントを解説します。

冷蔵保存のコツ

1. 購入後、袋からえのきを出します。
2. 石づき(えのきの根元の硬い部分)は切らずにそのままにしておきましょう。切ると水分が出やすくなり鮮度が落ちやすいためです。
3. キッチンペーパーで全体を包みます。えのきは保存中に水分が出ると傷みやすくなるので、余分な水分を吸収するためです。
4. 包んだえのきをジッパー付き保存袋に入れて軽く空気を抜きます。
5. 冷蔵庫の野菜室か温度が安定した場所で保存。
この方法で保存すれば、約1週間は比較的鮮度を保つことができます。黄色く変色したら早めに使い切りましょう。

冷凍保存のポイント

1. 冷凍する際は石づきを切り落とします。
2. えのきをほぐして使いやすいサイズに切ります。
3. ジッパー付き保存袋に入れ、できるだけ平らにしてなるべく空気を抜きます。
4. 冷凍庫で保存し、解凍せずに料理に直接使用可能です。
冷凍保存すると約1ヶ月の保存が可能となり、加熱調理に向いています。

新鮮なえのきの選び方

保存前に新鮮なえのきを選ぶことも長持ちさせるために重要です。購入時のチェックポイントをまとめました。

ポイント 良いえのきの特徴 避けるべき点
袋の水滴 水滴がついていないもの 袋に水滴が多いものは湿気で傷みやすい
かさの状態 かさが小さく閉じているもの かさが開いていると古い可能性あり
全体的に白く澄んだ色 色ムラや変色が見られるもの
におい 特になし 酸っぱい匂いや異臭がするもの

これらを基準に選ぶとより良い状態のえのきを購入できます。

まとめ

えのきは手軽で利用しやすいきのこですが、保存中の黄色っぽい変色は鮮度が落ち始めたサインです。しかし、強い酸っぱい匂いやぬめり、根元の緑色のカビが見られる場合は食べずに処分してください。
えのきを長持ちさせるには、袋から出して石づきを残し、キッチンペーパーで水分を吸収しながら保存袋に入れて冷蔵保存することがポイントです。冷凍保存も活用すれば料理にすぐ使えるうえ1ヶ月ほど保存可能です。
また、購入時には水滴がないか、かさが閉じているかをチェックし、新鮮なえのきを選ぶことでより美味しく安全に食べられます。
正しい知識と保存法で、えのきをおいしく楽しみましょう。

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