マツエクは、マスカラやビューラーを使わずに美しい目元を演出できる人気メイク。だけど、時間の経過とともにばらつきや抜け落ちが気になってくるため、正しい洗顔法とケアが必要になります。本記事では、マツエクが長持ちするための洗顔方法、洗顔料の選び方、さらに洗顔以外のポイントも美容のプロが徹底的に解説します。
マツエクの寿命を左右する洗顔の重要性
マツエクの接着とグルーの特性
マツエクは、自まつ毛にエクステを接着するグルーによって固定されています。このグルーは、施術直後は完全に固まっておらず、完全に安定するまでに約24時間かかります。そのため、洗顔時の摩擦や刺激、さらにはクレンジング方法ひとつでマツエクのキープ力が大きく影響を受けます。
摩擦や刺激がもたらす影響
強い摩擦や過度な洗いこすり、さらには水圧や熱いお湯の使用は、マツエクだけでなく自まつ毛にも負担を与えます。これが原因で、マツエクが抜けたり自まつ毛が切れたりするケースがあるため、優しく丁寧な洗顔が求められます。
マツエクが長持ちする洗顔法の基本
1. 洗顔前のクレンジングは丁寧に行う
マツエクの寿命を延ばすためには、まずはクレンジングで目元のメイクを優しく落とすことが大切です。
・アイラインやアイシャドウは、綿棒やコットンにオイルフリー・または油分が少めのクレンジング剤をしみ込ませ、マツエクに触れずに落としましょう。
・「マツエクOK」と表記されているクレンジングを選ぶと、摩擦による負担を最小限に抑えることができます。
2. 泡洗顔で洗いましょう
洗顔料は、泡がしっかり立つタイプを選び、こすらずに優しく洗うのがポイントです。
・マツエクは、まつ毛の根元から毛先に向かって泡で洗うように意識しましょう。
・横に擦るような動作は避け、泡で肌・マツエクを包み込むように洗うと、摩擦や刺激が大幅に軽減されます。
・泡洗顔により、肌へのダメージのみならず、グルーをはがしやすい水圧からも守ることができます。
3. 洗い流し時の注意点
洗顔剤を洗い流す際もポイントがあります。
・シャワーの水流を直接あてると、強い水圧がマツエクに負担をかけるため、ぬるま湯をすくいあげながら流しましょう。
・お湯の温度は熱すぎないぬるま湯が望ましく、グルーが熱に弱いという特性を考慮してください。
4. タオルでの水分取りも優しく
洗顔後の拭き取りも大切です。
・タオルやティッシュは摩擦によってマツエクを無理に引っ張らないよう、優しくおさえるように水分を取り除きます。
・タオルで軽くふいた後は、ドライヤーの冷風を下から当てると、下がり気味になったマツエクをふんわり上向きに整える効果も期待できます。
洗顔料選びのポイント
マツエクに優しい洗顔料の基本成分
マツエク用の洗顔料を選ぶ際は、以下の成分に注意しましょう。
・界面活性剤:グルーとの相性が悪く、マツエクの持ちを悪化させる可能性があるため、極力含まないものが望ましいです。
・オイル成分:オイルタイプの洗顔料はマツエクに摩擦を与えやすいため、ノンオイルタイプまたはW洗顔不要の製品がおすすめです。
おすすめの洗顔料の特徴
マツエクをしている方に適した洗顔料は、以下の特徴を持った商品が理想的です。
・泡で洗えるタイプで肌に優しく、摩擦を極力抑える処方。
・クレンジングと洗顔がW洗顔不要でできるものは、短い時間で済ませることができ、肌やマツエクに負担をかけません。
・皮脂や汚れをしっかり落とす洗浄力を持ちながら、グルーやエクステに影響を与えない処方になっていること。
おすすめ洗顔料・クレンジングの商品例
ここでは、実際に美容業界でも評価の高いおすすめの洗顔料とクレンジングオイルをいくつかご紹介します。
商品名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
ビオレ 泡洗顔料 | 1本でクレンジングもできるW洗顔不要タイプ。摩擦を軽減しながらしっかり洗浄。 | 低価格 |
ロゼット 海泥スムース | 毛穴の黒ずみやざらつきをしっかりケア。海泥の美容成分配合で、つるつるの肌へ。 | 手頃な価格 |
アテニア スキンクリア クレンズオイル | 高級美容オイル8種類配合。W洗顔不要で摩擦レスなため、マツエクにも対応。 | 中価格帯 |
資生堂 d プログラム エッセンスイン クレンジングオイル | 敏感肌向け医薬部外品オイル。低刺激で肌荒れケアもしっかり。 | やや高め |
FANCL マイルドクレンジングオイル | 無添加処方で刺激を抑え、摩擦を最小限。オイルなのに優しく浮かせて落とせる。 | 中価格帯 |
※表記価格は目安となりますので、実際の購入時には各店舗の最新情報をご確認ください。
洗顔以外でマツエクを長持ちさせるためのポイント
洗顔方法だけではなく、マツエクを長持ちさせるためには日常生活でのケアが大切です。以下のポイントにも注意しましょう。
1. 施術直後の水分接触を避ける
マツエクを施術してから最低6時間は、洗顔や入浴、激しい発汗、涙や汗による水分接触は避けるべきです。グルーが完全に固まっていない状態では、わずかな刺激でも抜けやすくなります。
・施術当日は、できるだけすっぴんで過ごすのも一つの方法です。
・もし水や汗に触れてしまった場合は、ドライヤーの冷風で下から優しく乾かしましょう。
2. まつ毛美容液で自まつ毛もしっかりケア
マツエクは自まつ毛にエクステを装着するため、元のまつ毛の健康状態が非常に重要です。
・美容液を使用して自まつ毛に栄養を与えることで、抜けにくく、元気なまつ毛が育ちます。
・ブラシタイプや指やチップで塗るタイプなど、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
3. 寝る時は仰向けに
寝ている間、枕や布団との摩擦がマツエクにダメージを与えることもあります。
・仰向けで寝るように心がけ、特に髪の長い場合は、前もって髪をまとめるなどしてマツエクとの絡まりを防ぎましょう。
4. アイメイクの方法にも工夫を
マツエク中は、アイラインやマスカラの付け方にも注意が必要です。
・アイラインは、筆タイプのものを使用し、まつ毛の根元ではなく隙間を埋めるように引くとマツエクへの負担を軽減できます。
・マスカラを使う場合も、マツエクが取れにくい「マツエクOK」のものを選び、無理な量や重ね塗りは控えるのがベストです。
実践的なケア実例とまとめ
正しい洗顔の一連の流れ
ここまで説明した内容を、実際の洗顔手順としてまとめてみます。
① 洗顔前のクレンジング
・クレンジング剤を綿棒やコットンに含ませ、アイメイクを優しくオフ。
② 泡洗顔
・十分に泡立てた洗顔料で、まつ毛の根元から毛先、さらに顔全体を軽く包み込むように洗う。
③ 洗い流し
・直接シャワーをあてず、ぬるま湯を手に取りながら洗い流す。
④ 優しいタオル拭き
・水分をタオルで押さえるように拭いた後、ドライヤーの冷風で仕上げる。
マツエクの長持ちを実現するために
正しい洗顔方法と適切な洗顔料の選定は、マツエクの寿命を延ばすための基本です。
・摩擦や強い刺激を避けることで、マツエクはもちろん自まつ毛も守られます。
・施術直後の水分接触のタイミングを守り、普段のケアとして美容液や寝る時の工夫も取り入れると、さらに美しい目元をキープすることが可能になります。
まとめ
マツエクは、正しい洗顔方法とケアを徹底することで、より長持ちさせることができます。
・洗顔前の丁寧なクレンジング、泡でのやさしい洗い方、そして正しい拭き取り方法を実践することがポイントです。
・さらに、マツエク直後の6時間は水分や汗から守り、寝る時も仰向けで過ごすなど、日常生活での工夫も忘れずに取り入れてください。
・おすすめの洗顔料は、摩擦や刺激を最小限に抑えるタイプを選ぶとよいでしょう。多くのドラッグストアや専門店で手に入る手頃な商品も多数存在し、用途や予算に合わせて使い分けることが可能です。