日本人の国民食として愛されるカレーライス。家庭で作る際に欠かせないのがカレールーですが、スーパーマーケットの棚には数多くのブランドや種類が並んでいます。それぞれに特徴や魅力があるため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、2025年最新のカレールー人気ランキングをご紹介します。メーカーごとの特徴や選び方のポイントも併せてお伝えしますので、あなたのお気に入りを見つける参考にしてください。
カレールーの選び方
カレーライスを美味しく作るためには、適切なカレールー選びが重要です。ここでは、カレールーを選ぶ際のポイントを解説します。
辛さのレベルで選ぶ
カレールーは一般的に「甘口」「中辛」「辛口」の3段階で分けられています。しかし、各メーカーによって辛さの基準は異なります。例えば、バーモントカレーの辛口とジャワカレーの甘口が同程度の辛さということもあります。
ハウス食品では辛さを「辛味順位」として1~5(さらに特別に辛いものは6以上)で表示しています。バーモントカレーの甘口は辛味順位「1」、ジャワカレーの辛口は辛味順位「5」となっています。
初めて使うブランドの場合は、普段より一段階辛さを抑えめにするとよいでしょう。家族全員で食べる場合は、子どもでも食べやすい甘口・中辛を選び、大人用には別途スパイスを足すなどのアレンジも可能です。
価格帯で選ぶ
カレールーは価格によってもグレードが異なります。
- 300円以下の低価格帯:コスパ重視の方や大家族におすすめ
- 300円以上の高価格帯:素材や製法にこだわった本格派の商品
高価格帯の商品は隠し味になる素材や香り高いスパイスがあらかじめ配合されているため、手間をかけずとも風味豊かなカレーに仕上がります。
形状で選ぶ
カレールーには大きく分けて「固形タイプ」と「粉末(フレーク)タイプ」があります。
- 固形タイプ:溶けやすく、安定した味わいが特徴
- 粉末タイプ:スパイスの香りを引き出しやすく、アレンジや量の調整がしやすい
最近ではパウダールウのように、固形と粉末のそれぞれの良さを組み合わせた新しいタイプも登場しています。
特徴・風味で選ぶ
各ブランドごとに特徴的な風味や配合がありますので、自分の好みにあったものを選びましょう。
- スパイシー志向:スパイスの香りを強調したカレー粉ベースのもの
- フルーティー志向:りんごやはちみつなどの甘味を活かしたもの
- コク重視:玉ねぎやチーズなどでコクをプラスしたもの
- 健康志向:油分・カロリーを抑えたタイプ
カレールーのおすすめ人気ランキングTOP10
それでは2025年最新のカレールー人気ランキングをご紹介します。
1位:バーモントカレー(ハウス食品)
バーモントカレーの特徴と魅力
1963年に発売されてから60年以上愛され続けている国民的カレールーです。名前の由来となったバーモント州のメープルシロップにちなみ、りんごとはちみつを使ったまろやかでコクのある味わいが特徴です。
子どもから大人まで幅広い世代に愛される味わいで、多くの家庭で定番となっています。「子供の頃から食べている」「親もよく作ってくれた」という声が多く、世代を超えて愛されているのがわかります。
甘口・中辛・辛口の3種類がありますが、全体的に甘めの味付けで、他ブランドと比べると辛さ控えめなのが特徴です。ファミリー向けのカレールーとして、長年カレーの国民食化に貢献したといえるでしょう。
2位:ジャワカレー(ハウス食品)
ジャワカレーの特徴と魅力
1968年に発売された、大人向けのスパイシーなカレールーです。ローストオニオン・ガーリックの深いコクと、高温で焙煎したカレーパウダーの豊かな香りが特徴です。
バーモントカレーが甘めで子どもにも食べやすいのに対し、ジャワカレーはスパイスが効いた大人向けの味わいが魅力。「スパイスが効いていて深みのある辛さ」と評価する声が多く、本格的なカレー好きに人気です。
甘口・中辛・辛口のほか、スパイシーブレンドやキーマカレーなどバリエーションも豊富。また、カロリーや塩分控えめのタイプもあり、健康志向の方にも選ばれています。
3位:こくまろカレー(ハウス食品)
こくまろカレーの特徴と魅力
「家庭ではルーを2種類以上混ぜて使うことが多い」という消費者の声から誕生したカレールーです。「あめ色玉ねぎのコクのルー」と「生クリームのまろやかルー」の2つをブレンドしており、名前の通り「コク」と「まろやかさ」が特徴です。
クミンとカルダモンの香りがほどよくきいており、飽きのこない味わいも人気の理由。値段が手頃でコスパが良いため、日常使いのカレールーとして多くの家庭で愛用されています。
「カレーはコクと辛さのバランスが重要」という考え方を広め、辛さだけでなく「コク」という新たな評価軸を普及させた革新的な商品でもあります。
4位:ゴールデンカレー(エスビー食品)
ゴールデンカレーの特徴と魅力
S&B(エスビー食品)のロングセラー商品で、香りと品質の高さにこだわった本格派カレールーです。35種類ものスパイスとハーブの絶妙なバランスで、コリアンダーを中心とした爽やかな香りが際立ちます。
スパイスの香りをしっかり楽しめる一方で、甘み、酸味、旨みが高い次元でまとまっているため、多くの人が「おいしい」と感じる味わいになっています。
油原材料が少なめで、スパイス感と旨味が感じられるため、日本人の味覚に合わせつつも本格的なカレーが楽しめます。スパイスの香りをしっかり楽しみたい方におすすめです。
5位:S&B 赤缶カレー パウダールウ(エスビー食品)
赤缶カレー パウダールウの特徴と魅力
日本で初めて国産カレー粉として誕生した「赤缶カレー粉」の香りを中心に、国産牛の出汁と国産炒め玉ねぎを使用した本格パウダールウです。70年以上にわたって愛され続けてきた「赤缶カレー粉」の伝統を受け継いでいます。
エスビー食品独自の「パウダールウ製法」により、「赤缶カレー粉」の香りを最大限に引き出しています。固形ルーと比べて油脂配合比率が低く、小麦粉不使用のため、深みがありながらも軽やかな味わいが特徴です。
粉末タイプのため、サッと溶けやすくダマになりにくいという使いやすさも魅力の一つです。少人数世帯にも対応した小分けタイプとなっており、使いたい分だけ使用できる利便性も備えています。
6位:ザ・カリー(ハウス食品)
ザ・カリーの特徴と魅力
別添えのブイヨンペーストで作る、本格的な味わいのカレールーです。厳選されたスパイスと素材を使用し、深いコクと芳醇な香りが楽しめます。
欧風カレーの風味を追求し、フォン・ド・ヴォー(仔牛の骨と香味野菜でとった出汁)のような味わいが特徴。ビーフの旨味が効いた本格的な味は、カレー通にも支持されています。
価格はやや高めですが、その分素材にこだわり、プロの味に近い仕上がりを家庭でも楽しめるのが魅力です。本格的なカレーを作りたい方におすすめです。
7位:ZEPPIN(カレー絶品)(江崎グリコ)
ZEPPIN(カレー絶品)の特徴と魅力
江崎グリコが「大人向け」に特化して開発した本格カレールーです。「デュクセルソース」と「40数種のスパイス」でコク深い大人の味わいを実現しています。
デュクセルソースとはマッシュルームと香味野菜を炒めた、風味・コク付けのためのソースで、これを固形ルーの中心に「濃厚ペースト」として閉じ込めているのが特徴。お菓子製造のノウハウを活かした製法です。
40数種のスパイスは少量ずつブレンドすることで、それぞれの尖った香りや辛さを消しあい、ふくよかな香りを実現。濃厚なコクと風味豊かな上質な味わいを追求した、まさに「絶品」の名にふさわしいカレールーです。
8位:プレミアム熟カレー(江崎グリコ)
プレミアム熟カレーの特徴と魅力
「熟成スパイスの香り」と「熟成ブイヨンのコク」により、熟成による旨みを強化したカレールーです。「コクのルウ」と「香りのルウ」の2段構造になっているのが特徴です。
素材の特徴として、一般的なカレールーではリンゴやバナナなどが使われるのに対し、熟カレーはマンゴー、パッションフルーツ、イチゴ、パパイヤ、モモを使用したミックスフルーツペーストが入っています。
また煮干し粉末、チェダーチーズパウダー、ほたてエキス、あさりエキスなど多彩な素材が使われ、深みのある味わいを実現。個包装の「キューブルウ」タイプで、食べたい分だけ使えるのも便利です。
9位:印度カレー(ハウス食品)
印度カレーの特徴と魅力
インド料理をイメージした本格的なスパイス感が特徴のカレールーです。スパイシーながらも食べやすく調整された味わいで、より本格的なカレーを楽しみたい方に人気です。
カルダモン、クミン、コリアンダーなどのスパイスをバランスよく配合し、インド風カレーの風味を家庭で手軽に楽しめるよう工夫されています。
ベースとなるカレーとしてはもちろん、他のカレールーとブレンドして使うことで、より深みのあるオリジナルカレーを作ることもできます。スパイス好きな方におすすめです。
10位:ディナーカレー(エスビー食品)
ディナーカレーの特徴と魅力
フォン・ド・ボー(牛骨をベースにした出汁)を使った深いコクと味わいが特徴のカレールーです。1gあたりの単価が他のカレールーと比べて高めですが、その分素材や製法にこだわりがあります。
レストランで食べるような本格的な欧風カレーを家庭で楽しみたい方におすすめです。スパイスの香りよりも、牛肉のコクと旨味を重視した味わいになっています。
特別な日のディナーや来客時など、ちょっと贅沢なカレーを作りたいときに最適です。
カレールーの美味しい使い方
ここでは、カレールーをより美味しく使うためのポイントをご紹介します。
基本の使い方
カレールーは基本的にパッケージに書かれた作り方に従うのが一番おいしく作るコツです。
- 野菜と肉を炒める
- 水を入れて煮込む
- 火を止めてルーを入れる
- 弱火で煮込んでとろみをつける
カレールーを溶かした後は5分程度の短時間で完成します。余計な隠し味や工夫をせずに、シンプルに作るのが失敗しない秘訣です。
複数のルーを組み合わせる
より深みのある味わいを楽しむなら、複数のカレールーを組み合わせる方法もおすすめです。特に以下の組み合わせが人気です:
- ジャワカレー×バーモントカレー:ジャワカレーのスパイシーさとバーモントカレーの甘みが絶妙なバランス
- こくまろカレー×バーモントカレー:両方のまろやかさとコクが引き立つ組み合わせ
- ジャワカレー×ゴールデンカレー:濃厚さとスパイシーさの相乗効果が楽しめる本格的な味わい
- ZEPPIN×ザ・カリー:大人向けの欧風カレーに仕上がる贅沢な組み合わせ
アレンジレシピ
カレールーを使ったアレンジレシピも人気です。
- ドライカレー:カレールーを少なめに使い、水分を飛ばして作る
- カレーうどん:カレールーをやや薄めに溶いて、うどんと合わせる
- スープカレー:カレールーを少なめに使い、野菜や肉をゴロゴロと入れる
- カレーパングラタン:バゲットにカレーをかけ、チーズを乗せてオーブンで焼く
まとめ
カレールーには様々なブランドや種類があり、それぞれに特徴があります。お子さんがいる家庭ならバーモントカレーやこくまろカレー、本格的な味を楽しみたい方ならジャワカレーやゴールデンカレー、上質なカレーを求める方ならZEPPINやディナーカレーなど、好みや用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
また、複数のカレールーをブレンドしたり、アレンジレシピに挑戦したりすることで、さらに幅広いカレーの世界を楽しむことができます。あなたのお気に入りのカレールーを見つけて、オリジナルのカレーライフを楽しんでください。