「リポクールは効果なし」——ネット上でこうした声を見かけることがあります。脂肪冷却は医学的にも裏付けのある痩身技術ですが、すべての方に同じ結果が出るわけではありません。
本記事では、リポクール(LUMIX lipocool)の仕組みと、効果が出にくい人の特徴、現実的に期待できる変化、デメリット、そして効果を最大化するための対策を詳しく解説します。
リポクール(LUMIX lipocool)とは
リポクールは、株式会社エストラボが2023年に発売した業務用脂肪冷却痩身機です。正式名称は「LUMIX lipocool」。脂肪冷却技術(クライオリポリシス)を用いて、脂肪細胞を冷却・破壊し、自然な代謝によって体外へ排出させる仕組みです。
主な特徴は以下のとおりです。
・360度冷却:ハンドピースのパッド全体が最大-12度まで冷却され、施術部位をムラなく均一に冷却できる。従来の片面冷却と比べて効率が大幅に向上
・温熱+冷却の一体型:施術前に脂肪を温めて柔らかくし、吸引しやすい状態に整えてから冷却。これにより冷却効果が高まり、固太りタイプの方にも効果が期待しやすい
・最短25分の短時間施術:完全ハンズフリー設計でスタッフの負担が少なく、施術中にカウンセリングなど他の業務も可能
・4ハンドピース同時施術:複数部位を同時に冷却でき、施術時間の短縮と回転率の向上を実現
脂肪冷却(クライオリポリシス)の仕組み
脂肪冷却は、脂肪細胞が他の組織よりも低温に弱いという特性を利用した痩身技術です。脂肪細胞は約4度で結晶化(凍結)し始めますが、皮膚や筋肉、血管などの周辺組織はその温度で損傷しません。
施術のメカニズム
1. 専用のアプリケーターで対象部位の脂肪を吸引・挟み込む
2. 脂肪細胞が結晶化する温度まで冷却し、アポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導する
3. 破壊された脂肪細胞は体内のマクロファージ(免疫細胞)によって処理される
4. 2〜4ヶ月かけてリンパや血液を通じて体外へ自然に排出される
脂肪細胞の「数そのもの」が減少するため、通常のダイエットと異なりリバウンドしにくいとされています。Manstein D.ら(2008年、Lasers in Surgery and Medicine誌)の研究では、クライオリポリシスにより施術部位の脂肪層が約20〜25%減少したことが報告されています。
リポクールの効果が出にくい人の特徴
脂肪冷却は万能ではなく、体質や脂肪の状態によって効果の出方に差があります。「効果なし」と感じてしまう方には、いくつかの共通した特徴があります。
固太りタイプ
筋肉と脂肪が密着して硬くなっている「固太り」の方は、脂肪冷却の効果を実感しにくい傾向があります。冷却アプリケーターが脂肪を十分に吸引・挟み込めないと、冷却が均一に行き渡りません。リポクールの温熱機能で事前に脂肪を柔らかくすることである程度対応できますが、固太りが強い方は複数回の施術が必要になることが多く、1回で効果を判断すると「効果なし」と感じやすいです。
セルライトが多い方
セルライトは脂肪に老廃物や水分が絡みつき、線維化して硬くなった状態です。脂肪冷却は脂肪細胞そのものを破壊する技術ですが、セルライトの線維化した結合組織を直接分解する力はありません。セルライトが目立つ部位では、キャビテーション(超音波による脂肪分解)やラジオ波(高周波による温熱分解)と組み合わせた施術のほうが、見た目の変化を実感しやすいケースがあります。
BMIが高すぎる方
脂肪冷却は「部分痩せ」を目的とした施術であり、全身の大幅な体重減少を目指すものではありません。BMIが30以上の肥満度が高い方は、まず食事管理や運動による全体的な減量に取り組み、そのうえで運動では落ちにくい部位のサイズダウンに脂肪冷却を検討するのが現実的なアプローチです。
期待値が高すぎる方
「1回の施術で劇的に痩せる」「体重が何キロも落ちる」と期待している方は、結果に不満を感じやすい傾向があります。1回の施術で冷却部位の脂肪層が約20〜25%減少するとされていますが、これは体重計の数値として大きく表れるものではありません。お腹周りが1〜2cm細くなる、ズボンのウエストにゆとりができるといった「サイズダウン」や「シルエットの変化」として実感するのが一般的です。
リポクールのデメリット・副作用
効果だけでなく、デメリットも事前に理解しておくことが重要です。
・施術中の不快感:吸引による引っ張り感や冷たさを感じる(5〜10分で慣れる方がほとんど)
・施術後の赤み・腫れ:施術部位が赤くなったり、軽く腫れることがある(数時間〜数日で消失)
・しびれ・チクチク感:施術後1〜2週間ほど、施術部位にしびれや感覚の変化を感じることがある
・内出血:吸引による内出血が出る場合がある(1〜2週間で消失)
・効果の発現に時間がかかる:施術直後には変化がなく、2〜4ヶ月かけて徐々に効果が現れる
・1回あたりのコスト:1部位15,000〜40,000円と比較的高単価な施術
まれに「脂肪冷却後脂肪異常増殖症(PAH)」が起こるケースも報告されていますが、発生率は非常に低いとされています。
効果を実感するために必要なこと
施術回数の目安
・薄い脂肪層(つまめる程度):1〜2回で変化を実感する方が多い
・やや厚い脂肪層:2〜3回の施術が推奨される
・同じ部位の再施術:最低2ヶ月の間隔を空ける(脂肪の排出に時間がかかるため)
効果のピークは施術から2〜4ヶ月後です。施術直後に「変化がない」と感じても、体内では脂肪細胞の排出プロセスが進行中です。少なくとも3ヶ月は経過を見てから判断しましょう。
アフターケアのポイント
施術効果を最大限に引き出すためには、施術後のセルフケアが欠かせません。
・水分摂取:1日1.5〜2リットルを目安に。十分な水分がリンパの流れを促進し、脂肪の排出をスムーズにする
・軽い運動:ウォーキングやストレッチでリンパの流れと血行を促進。施術翌日から開始してOK
・食生活の見直し:施術後に暴飲暴食すると、残った脂肪細胞が肥大してしまい効果が台無しに
・施術部位のマッサージ:優しくマッサージすることで血流を促進し、脂肪の排出を助ける
・飲酒を控える:施術後1週間は肝臓に負担をかけないよう、アルコールを控えることが推奨される
他の痩身施術との比較
| 施術 | アプローチ | 得意な悩み | 回数の目安 | 料金目安(1回) |
|---|---|---|---|---|
| 脂肪冷却(リポクール等) | 冷却で脂肪細胞を破壊 | 部分痩せ、リバウンド防止 | 1〜3回 | 15,000〜40,000円 |
| キャビテーション | 超音波で脂肪細胞を分解 | セルライト、広範囲の痩身 | 6〜10回 | 5,000〜15,000円 |
| ラジオ波(RF) | 高周波で脂肪を温めて代謝促進 | 冷え、むくみ、引き締め | 継続施術 | 8,000〜20,000円 |
| HIFU(ハイフ) | 超音波で脂肪層を加熱・破壊 | 部分痩せ、たるみ改善 | 1〜3回 | 20,000〜50,000円 |
| EMS | 電気刺激で筋収縮 | 筋力アップ、たるみ改善 | 継続施術 | 5,000〜15,000円 |
脂肪冷却は少ない回数で結果が出やすい反面、固太りやセルライトが強い方には他の施術との組み合わせが効果的です。セルライトゼロ2のように、脂肪冷却・キャビテーション・ラジオ波・EMS・吸引を1台に搭載した複合痩身マシンなら、お客様の体質や脂肪の状態に合わせた最適なアプローチを一台で実現できます。
まとめ
リポクールをはじめとする脂肪冷却は、医学的に裏付けのある痩身技術であり、「効果なし」ではありません。ただし、固太りタイプの方、セルライトが多い方、BMIが高い方は効果を実感しにくいケースがあり、期待値の設定も重要なポイントです。
効果を最大限に引き出すためには、施術前のカウンセリングで自分の体質に合った施術計画を立てること、施術後のアフターケア(水分摂取・軽い運動・食事管理)を継続すること、そして2〜4ヶ月の経過観察期間を設けることが大切です。サロンでの初回カウンセリングを活用し、自分に合った痩身プランを組み立てましょう。
