この記事の監修
株式会社フ.リー|美容・健康プロダクト開発 / AI集客支援
当社は、エステサロンや美容クリニック向けに業務用美容機器の提供や集客支援を行っています。サロン経営・施術メニュー構築のノウハウを基に、サロン運営に役立つ情報をお届けします。
エステサロンを経営する上で、クレジットカード決済の導入は今や必須といえます。しかし、決済サービスによって手数料率や入金サイクル、対応ブランドが異なるため、「どのサービスを選べばいいのかわからない」という経営者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、エステサロン経営者向けに主要な決済サービス(Square・Airペイ・STORES決済・PayPay)を徹底比較し、カード手数料を賢く抑える方法を解説します。
エステサロンにクレジットカード決済が必要な理由
まず、なぜエステサロンにクレジットカード決済が必要なのかを整理しましょう。
顧客の利便性向上と機会損失の防止
現代の消費者はキャッシュレス決済を当たり前のように利用しています。経済産業省の調査によると、日本のキャッシュレス決済比率は年々上昇しており、特に美容・健康サービス業界では高額な施術やコースメニューが多いため、カード決済のニーズは非常に高いです。
「現金しか使えない」というだけで、潜在顧客を逃してしまう可能性があります。特にエステサロンでは、1回の施術が1万円以上になることも珍しくなく、手持ちの現金だけでは支払いが難しいケースも多々あります。
回数券・コース販売への対応
エステサロンでは、単発の施術だけでなく、回数券やコースメニューの販売が売上の柱となります。5回コースで5万円、10回コースで10万円といった高額商品を現金のみで販売するのは、顧客にとってもサロンにとっても不便です。
クレジットカード決済を導入することで、顧客は分割払いを選択でき、サロン側は高額メニューの成約率を高められます。
エステサロン向け決済サービス比較【2025年最新】
ここからは、エステサロンにおすすめの主要決済サービスを比較していきます。
決済サービス比較一覧表
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | 入金サイクル |
|---|---|---|---|---|
| Square | 無料 | 無料 | 2.5%〜3.25% | 最短翌営業日 |
| Airペイ | 無料(キャンペーン時) | 無料 | 3.24% | 月3〜6回 |
| STORES決済 | 無料 | 無料 | 3.24%〜 | 最短2日後 |
| PayPay | 無料 | 無料 | 1.98% | 月1回または早払い |
Square(スクエア)の特徴
Squareは、アメリカ発のグローバル決済サービスで、日本でも多くの店舗に導入されています。
メリット:
- 年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の中小企業は、主要カードブランドが2.5%の手数料で利用可能
- 入金が最短翌営業日と非常に早い
- 初期費用・月額費用が完全無料
- サブスクリプション機能で月額制メニューにも対応
- 回数券・コース販売にも対応
デメリット:
- 端末購入費用がかかる(税込4,980円〜)
- 継続的役務提供(特定継続的役務)に該当する場合、審査が厳しい
Squareは特に入金の早さを重視するサロンにおすすめです。資金繰りを安定させたい個人サロンや、開業間もないサロンには最適な選択肢といえます。
Airペイ(エアペイ)の特徴
Airペイは、リクルートが運営する決済サービスで、テレビCMでもおなじみです。
メリット:
- キャンペーン時は端末無料で導入可能
- 振込手数料が全銀行で0円(ゆうちょ銀行除く)
- 対応決済手段が豊富(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済)
- 2022年7月から回数券(サービス提供前決済)にも対応
デメリット:
- 入金サイクルが月3〜6回とやや遅め
- iPadまたはiPhoneが必要
Airペイは導入コストを抑えたいサロンや、多様な決済手段に対応したいサロンに向いています。
STORES決済の特徴
STORES決済は、ネットショップ作成サービス「STORES」を運営する企業が提供する決済サービスです。
メリット:
- 交通系電子マネーの手数料が1.98%と業界最安水準
- 入金が最短2日後と早い
- STORESの予約システムとの連携が可能
デメリット:
- 対応QRコード決済が少ない
- 端末購入費用がかかる
STORES決済は、交通系ICでの支払いが多い立地(駅近など)のサロンに特におすすめです。
PayPayの特徴
PayPayは、QRコード決済の国内シェアNo.1サービスです。
メリット:
- 決済手数料が1.98%と非常に低い
- 導入が簡単(QRコードを設置するだけ)
- ユーザー数が多く、利用機会が多い
デメリット:
- QRコード決済のみ(クレジットカード直接決済は不可)
- 高額決済には向かない
PayPayは低価格メニューの決済や、クレカと併用して導入するのがおすすめです。
エステサロン特有の注意点:特定継続的役務提供とは
エステサロンが決済サービスを導入する際、必ず理解しておくべきなのが「特定継続的役務提供」に関するルールです。
特定継続的役務提供とは
特定商取引法では、エステティックサービスは「特定継続的役務」に分類されています。具体的には、以下の条件に該当する契約が対象となります。
- 契約期間が1ヶ月を超える
- 契約金額が5万円を超える
この条件に該当する場合、消費者保護の観点から、クーリングオフや中途解約のルールが厳格に適用されます。
決済サービス審査への影響
特定継続的役務提供に該当するサービスは、決済会社にとってリスクが高いと判断されるため、以下のような影響があります。
- 審査が厳しくなる
- 手数料率が高く設定される(一般的に3.5%以上)
- 高額決済に制限がかかる場合がある
そのため、エステサロンでは単発メニューと継続メニューを分けて管理し、決済サービスの審査に通りやすい契約形態を検討することも重要です。
カード手数料を賢く抑える5つの方法
ここからは、エステサロン経営者が実践できる手数料削減のテクニックを紹介します。
1. 複数の決済サービスを併用する
すべての決済を1つのサービスに統一する必要はありません。たとえば、以下のような使い分けが効果的です。
- 高額決済(コース・回数券):Squareの2.5%手数料を活用
- 少額決済(物販・単発):PayPayの1.98%手数料を活用
- 交通系IC利用が多い場合:STORES決済の1.98%を活用
2. 現金払いへのインセンティブを設ける
手数料を完全にゼロにするには、現金払いを増やすことも一つの方法です。ただし、顧客の利便性を損なわないよう、「現金払いで○%割引」といった選択制のインセンティブを設けるのがおすすめです。
3. 回数券・コースの価格設定に手数料を織り込む
手数料負担を完全に吸収するのではなく、価格設定の段階で手数料分を考慮しておくことで、利益率を維持できます。
例えば、原価率50%、手数料3%の場合、価格を3%上乗せして設定することで、実質的な利益を確保できます。
4. 年間決済額を把握してプラン選択
Squareのように、年間決済額に応じて手数料率が変わるサービスもあります。自サロンの年間決済額を把握し、最もお得なプランを選択しましょう。
5. キャンペーンを活用する
各決済サービスは、定期的に端末無料キャンペーンや手数料割引キャンペーンを実施しています。導入タイミングを見計らって、キャンペーン期間中に申し込むことで、初期コストや手数料を抑えられます。
エステサロンにおすすめの決済サービス【タイプ別】
最後に、サロンのタイプ別におすすめの決済サービスをまとめます。
個人サロン・自宅サロン向け
おすすめ:Square + PayPay併用
資金繰りが重要な個人サロンには、入金が早いSquareがおすすめです。少額決済にはPayPayを併用することで、手数料を最小限に抑えられます。
駅近・商業施設内サロン向け
おすすめ:STORES決済 + Airペイ
交通系ICの利用が多い立地では、STORES決済の低手数料が活きます。多様な決済手段に対応するため、Airペイとの併用がおすすめです。
高額コースメインのサロン向け
おすすめ:Square(サブスクリプション機能活用)
月額制メニューや高額コースを販売するサロンには、Squareのサブスクリプション機能が便利です。継続課金の管理が簡単になり、未収リスクも軽減できます。
まとめ
エステサロンにおけるクレジットカード決済の導入は、顧客の利便性向上と売上アップに直結します。
手数料を抑えるポイントは以下の3つです。
- 複数サービスの併用で、決済シーンに応じた最適な手数料率を選択
- 自サロンの決済パターンを分析し、最適なサービスを選ぶ
- 特定継続的役務提供のルールを理解し、審査に通りやすい契約形態を検討
決済サービスの選択は、サロン経営の利益に直結する重要な判断です。本記事を参考に、自サロンに最適な決済サービスを選んでください。
