近年、キャッシュレス決済の普及が進んでおり、さまざまな決済端末が登場しています。特に日本国内では、コロナ禍を経て現金以外の決済手段が重視されるようになりました。その中でも『Square(スクエア)』は、特に中小企業や個人事業者にとって利用しやすいサービスとして注目を集めています。本記事では、Squareが提供する4種類の決済端末の特徴や違い、さらにはそれぞれの端末の選び方について詳しく解説します。これからSquareの導入を考えている方にとって、役立つ情報が満載です。
Squareの決済端末を一目で比較
Squareが提供する決済端末は、以下の4種類です。それぞれの特徴と初期費用、対応機器を比較してみましょう。
決済端末 | 価格 | 持ち運び可否 | 決済手段 | POS機能 |
---|---|---|---|---|
Squareスマホでタッチ決済 | 無料 | 可 | タッチ決済のみ | なし |
Squareリーダー | 4,980円 | 可 | タッチ決済、ICカード、磁気カード | あり |
Squareターミナル | 39,980円 | 不可 | 全て | あり |
Squareスタンド | 29,980円 | 不可 | タッチ決済、ICカード、磁気カード | あり |
Squareレジスター | 84,980円 | 不可 | 全て | あり |
決済端末選びのポイント
Squareの決済端末を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
初期費用と必要機器
各決済端末の初期費用は異なり、必要機器の有無も考慮する必要があります。スマホでタッチ決済は初期費用がゼロで始めることが可能ですが、他の端末は価格が設定されています。また、Squareリーダーや他の端末は、スマホやタブレットなどの周辺機器が必要です。例えば、Squareリーダーを利用する場合、スマホが必要ですが、そのスマホは既に持っているという方も多いでしょう。さらに、タブレットと連携させることで、より効率的な業務運営が実現できるのも魅力です。
対応可能な決済手段
各端末によって対応する決済手段が異なります。すべての決済方式に対応しているのはSquareターミナルとSquareレジスターのみであり、特にこれらを選ぶことにより、幅広い顧客に対応することが可能です。例えば、ICカードや磁気カード、さらにタッチ決済にも対応しているため、様々な顧客層に合わせた決済方法を選ぶことができます。
持ち運びの可否
屋外での利用が多い方は、持ち運び可能な端末、例えばSquareリーダーやスマホでタッチ決済が適しています。このような端末は、出張販売やイベント出店など、特にフレキシブルな対応が求められるシーンで活用できます。一方、Squareターミナルやスタンド、レジスターは固定式のため、主に店舗内での利用向きです。特に店舗を持つビジネスにとっては、固定型の端末が安定したサービスを提供するでしょう。
決済手数料について
どの決済端末を選んでも、Squareの決済手数料は基本的に同じです。決済手数料は2.50%~3.25%で、カード情報を手入力する場合にはさらに高い手数料が適用されます。この点も考慮し、頻繁にカード情報の手入力をしなければならない業態では、できるだけ専用端末での決済を検討することをお勧めします。業界によっては、手数料がビジネスの利益に大きく影響を与える場合もあるため、事前にシミュレーションを行うことが重要です。
入金手数料
Squareでは入金手数料は無料となっており、契約の縛りもないため、導入するハードルは低くなっています。また、売上が上がる月は早急に入金されるため、キャッシュフローを意識した経営が可能です。
各端末の詳細とおすすめ
次に、各決済端末の詳細と、どのようなユーザーに向いているかを見ていきます。
Squareスマホでタッチ決済
スマホを利用してキャッシュレス決済を行うため、初期費用がかからず手軽に始められますが、タッチ決済にのみ対応しています。これにより、素早い決済が可能ですが、セキュリティ面も考慮する必要があります。屋外での決済が多い事業者にはおすすめです。特に、小規模なイベントやフリーマーケットでの販売時に重宝します。
Squareリーダー
リーズナブルな価格で購入でき、タッチ決済やICカード、磁気カードに対応していますので、小規模な店舗やイベント出店など、柔軟に利用したい方に最適です。また、そのコンパクトなデザインから、スペースを取らずに設置できる点も評価されています。屋外での利用も考慮すると、持ち運びやすさは大きな利点です。
Squareターミナル
オールインワン型の端末で、タッチパネルやプリンターが一体化されており、これ一台でキャッシュレス決済が完結します。特にインターネット環境を心配せず利用したい方に適しています。飲食店や小売店など、多様なニーズに応えるための高機能が揃っており、直感的な操作が可能です。顧客の支払いを迅速に処理できるため、大変人気があります。
Squareスタンド
iPadと連携して使用するスタンド型の端末です。レジカウンターの設置を考えている店舗にはぴったりの選択肢です。特に操作画面が大きいため、顧客とのコミュニケーションに優れています。また、iPadのアプリを使うことで、売上データの管理が簡単に行えるなど、利便性も高いです。小売店やカフェなど、顧客サービスを重視する店舗に特におすすめです。
Squareレジスター
POSレジとキャッシュレス決済が一体化された高機能端末で、見た目もスタイリッシュです。本格的に店舗を展開したい方にはおすすめですが、初期投資は高めであるため、長期的に安定した売上が見込まれるビジネスモデルに適しています。このレジスターを使うことで、売上や顧客情報を一元管理でき、業務の効率を向上させることができます。
まとめ
Squareは、様々な業態の店舗に対応可能な多様な決済端末を提供しています。それぞれの特徴を把握し、自店舗のニーズに合った端末を選ぶことで、よりスムーズな決済環境を整えられます。特に初期投資を抑えつつ、顧客のニーズに柔軟に応えられる点が、Squareの大きな魅力です。
これから導入を検討されている方は、是非実際に試してみて、自店舗に合うかどうかを確認してみることをおすすめします。導入後も定期的に新しい機能やサービスが追加されていくため、導入した後も使い続けることができるプラットフォームである点も、Squareの大きな魅力です。市場の変化に伴って、さまざまな決済方法に対応できる準備をしっかり整えることが、ビジネスの成長に繋がるでしょう。