コラム

ヌプシって何?30年愛される理由を徹底解説|ザ・ノース・フェイス秋冬の名作ダウン完全ガイド

ヌプシとは、世界的なアウトドアブランドザ・ノース・フェイスが展開する秋冬シーズンを代表するダウンジャケットシリーズです。街中でも頻繁に見かけるこのアイテムは、アウトドア愛好家だけでなく、ファッション好きの人々からも絶大な支持を集めています。

ヌプシという独特な名前は、ヒマラヤ山脈のエベレスト南西に連なる標高7,861メートルの山「Nuptse(ヌプツェ)」に由来しています。チベット語で「ヌプ」は西を、「ツェ」は峰を意味し、まさに過酷な山岳環境に対応するために開発された製品であることを表しています。正確な発音は「ヌプツェ」ですが、日本では「ヌプシ」という呼び名で広く親しまれています。

右胸に刺繍された特徴的なロゴマークと、ボリューム感のあるシルエットは、一度見たら忘れられないインパクトを持っています。

 

ヌプシの歴史:1992年の誕生から現在まで

エクスペディションシステムから生まれた革新

ヌプシジャケットの誕生は、1980年代半ばから始まった「エクスペディションシステム」の開発と深く関わっています。これは、シェルやインサレーション、アクセサリーなどを効率的に連結することで、過酷な気象条件下での機能を相互的に高め合うレイヤリングシステムでした。

1992年、このシステム開発で培われたノウハウを結集し、デスゾーン(標高8,000メートル以上の人間の生存が困難な高所)での使用を想定した本格的なダウンジャケットとしてヌプシが誕生しました。吸汗・保温・断熱・防風という4つの機能を備え、極限状態でも命を守る防寒ギアとして設計されたのです。

ストリートシーンへの進出と文化的影響

当初は登山家やアウトドア愛好家のための機能的なウェアだったヌプシですが、1990年代半ばに転機が訪れます。アメリカのヒップホップシーンで、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)やNas(ナズ)、MASE(メイス)といった著名なアーティストたちがB-BOYファッションに取り入れたことで、一気にストリートカルチャーのアイコンとなりました。

ヒップホップアーティストたちがヌプシを選んだ理由には諸説あります。マンハッタンやブルックリンでの冬場のMVロケ撮影では氷点下になることも珍しくなく、高い防寒性が求められました。また、フードが襟に収納できる仕様が、インナーのパーカーと干渉せずに着こなせる点も評価されたと言われています。

日本では1997年、歌手のSAMと安室奈美恵がペアルックでヌプシを着用した写真がニューヨークでパパラッチされ、大きな話題となりました。1996年10月には雑誌『Tarzan』でニセモノ注意喚起のコラムが掲載されるほど、その人気は社会現象と呼べるレベルに達していました。

30周年を迎えた現在も進化を続ける

2022年、ヌプシジャケットは生誕30周年を迎えました。発売当時の基本仕様を継承しながらも、時代に合わせてサイズ感やディテールが継続的にアップデートされています。現在では、アウトドアとファッションの両方のシーンで欠かせない存在として、世代を超えて愛され続けています。

 

ヌプシの魅力:機能性とデザイン性の完璧な融合

圧倒的な保温性能

ヌプシの最大の魅力は、極限環境でも通用する保温性です。一般的に良質なダウンジャケットの指標とされるフィルパワー(羽毛のかさ高を示す数値)は600以上ですが、日本国内販売モデルのヌプシは600フィルパワー、アメリカ規格では700フィルパワーを誇ります。このフィルパワーの高さにより、体温を素早く閉じ込め、長時間暖かさを保つことができます。

中綿にはリサイクルダウン(グリーンダウン)を採用しています。これは使用済みの布団や衣類から再資源化されたダウンで、選別から精製まで三重県の河田フェザーが行っています。動物の羽毛を使わないことで、環境にも動物にも優しい製品となっているのです。

耐久性に優れた素材選び

表地には40〜50デニールのリップストップナイロンを使用しています。リップストップナイロンとは、テントなどにも使われる素材で、通常一直線に織り込まれる糸を縦横に織り込むことで、切り裂きといった傷に強い耐久性を持っています。万が一切り傷が生じても、それ以上広がらないよう最小限に抑えることができる優れた素材です。

さらに、特殊な撥水加工が施されているため、急な雨や雪にも対応できます。肩部分はバックパックとの干渉を考慮して、より密度の高いナイロン素材で補強されており、細部まで実用性が追求されています。

細部までこだわった機能的デザイン

ヌプシには、実際のアウトドア環境を想定した機能的なディテールが随所に散りばめられています。

袖口にはベルクロ(マジックテープ)が付いており、手首周りをしっかりと閉じることで冷たい風の侵入を防ぎます。裾口にはドローコードによるアジャスターが装備されており、腰回りのフィット感を調整することで、下からのすきま風もブロックできます。体型に合わせて防寒性を高められるため、着る人を選びません。

フードは襟に収納できる仕様になっており、天候や気分に応じてスタイルを変えることができます。晴れている日は収納してすっきりとした印象に、雨や雪の日はフードを出して頭部を保護するなど、一着で多様なシーンに対応できます。

サイドポケットはフラップポケットとなっており、ポケット内への雨風の侵入を防ぎます。また、静電気ケアも施されているため、冬場の不快な静電気の発生を抑えてくれます。

豊富なカラーバリエーション

ヌプシのもう一つの大きな魅力が、多彩なカラー展開です。定番のブラックはもちろん、イエロー×ブラックの2トーンカラー、グリーン、ブルー、パープル、ベージュなど、毎シーズン新色が登場します。

メンズモデルでは、落ち着いたトーンからビビッドなカラーまで幅広く展開。レディースモデルでは、ミスティローズ(くすみベージュピンク)やカプチーノ、オーキッドピンクなど、柔らかく女性らしいカラーも充実しています。

コントラストの効いた配色と肩部分に入ったハーフドーム型のロゴが、他ブランドのダウンジャケットとの明確な差別化を実現しています。

 

ヌプシの種類:多様なモデル展開

定番の1996ヌプシジャケット

最もスタンダードなモデルが1996ヌプシジャケットです。1996年に展開されたモデルをベースに、現代のトレンドに合わせてアップデートされています。胸元に刺繍された大きなロゴ、隠しフードといった仕様が特徴で、ボックス型のシルエットによりオーバーサイズ感を楽しめます。

ヒップラインに合わせた着丈設定により、コーディネートのバランスが取りやすく、初めてヌプシを購入する方にもおすすめのモデルです。

細身の1992ヌプシジャケット

現在、韓国とヨーロッパでのみ取り扱われている1992ヌプシジャケットは、定番の1996モデルと比べてやや細身のシルエットが特徴です。着丈も1996より長めに設定されており、しっかりと全身を温めたい方に適しています。

大きな違いは、胸元にロゴ刺繍がなく、左腕にブラックラベルの刺繍が施されている点です。あまり人と被りたくないという方や、細身のシルエットが好みの方におすすめです。

ショートヌプシジャケット(レディース)

レディース専用モデルとして展開されているショートヌプシジャケットは、ヌプシのディテールを受け継ぎながら、ショート丈でコンパクトなシルエットにデザインされています。全体的にボリューム感がありつつも、すっきりとした印象を与えることができます。

裾のアジャスターコードを絞ることで、女性らしいふわりとしたシルエットを作ることができ、トレンドにマッチした着こなしが楽しめます。2022年秋冬シーズンからは着丈を約2センチ長くし、よりバランスの良いサイズ感にアップデートされました。

ヌプシベスト

袖のないベストタイプのヌプシベストも人気モデルの一つです。ジャケットと同様の保温性を持ちながら、腕周りの動きやすさを確保できるため、レイヤリングの自由度が高まります。

シャツやパーカー、ロングTシャツの上にさらっと羽織れるデザイン性が魅力で、春秋の肌寒い時期から真冬のインナーダウンまで、幅広いシーンで活躍します。

ヌプシフーディ

定番のヌプシジャケットに一体型のフードを装備したモデルが、ヌプシフーディです。収納式ではなく常設のフードにより、頭部の保温性がさらに高まっています。よりカジュアルな印象を与えることができ、アウトドアシーンでの実用性も抜群です。

ヌプシブーツ・ヌプシチャッカ

ダウンジャケットだけでなく、フットウェアにもヌプシシリーズは展開されています。ヌプシブーツは2006年に本国アメリカで発表され、日本企画は2008年が最初でした。完全な日本人向けの木型は2012年秋冬から採用されています。

積雪期のキャンプ用テントシューズにアウトソールを付けたデザインで、内部には550〜700フィルパワーのダウンが充填されています。防水メンブレン「HydroSeal」や、グリップ力に優れたVibram(ヴィブラム)アイストレックソールを採用し、雪上での歩行も安心です。

ヌプシチャッカは、スニーカーに近いデザインのショートブーツタイプで、ヌプシブーツと同等の保温性と防水機能を持ちながら、よりタウンユースしやすいモデルとなっています。

ヌプシシャツ

アウトドアシーンでも街着でも使えるロングスリーブヌプシシャツは、ナイロン100パーセントの生地に天然素材の風合いと撥水性を兼ね備えています。ボックスフィットのシルエットで、ユニセックスモデルとして展開されています。

ノースフェイスのアイコニックな肩切り替えのデザインをシャツに取り入れ、ドットボタンでフロント を留める仕様。静電気の発生を抑える機能も備えています。

 

 

国・地域別の違い:日本・アメリカ・韓国・ヨーロッパ

ヌプシジャケットは世界中で愛されているアイテムですが、実は生産国や地域によって特徴が異なります。それぞれの違いを理解して、自分に合ったモデルを選びましょう。

日本国内正規品の特徴

日本で販売されているヌプシは、日本人の体型に合わせて設計されています。フィルパワーは600で、十分な保温性を確保しながらも、価格と機能のバランスが取れています。2022年秋冬からは表地にもリサイクルナイロンを採用し、環境配慮がさらに進んでいます。

サイズ感は日本人の標準的な体型に合わせて作られており、普段着ているサイズで問題なく着用できるのが特徴です。

アメリカ規格(US)の1996ヌプシ

本国アメリカで販売されている1996ヌプシジャケットは、フィルパワー700の高品質ダウンを使用しており、袖口には「700」の数字が刺繍されているのが大きな特徴です。日本規格よりも全体的に大きめの作りとなっており、同じLサイズでも身幅は約5センチ、着丈・袖丈・肩幅は約1〜2センチ大きくなっています。

オーバーサイズが好きな方や、より高い防寒機能を重視する方にはアメリカ規格がおすすめです。ただし、日本規格よりワンサイズ下げて選ぶことをおすすめします。

韓国限定ホワイトレーベル

韓国のノースフェイスには、街着を意識した「WHITE LABEL(ホワイトレーベル)」というコレクションがあります。日本国内モデルより価格帯が低く設定されており、デザイン性の高さが大きな魅力です。

真っ白なベロア素材のヌプシや、パステルカラー、大胆な柄物など、現代のトレンドをしっかりキャッチしたデザインが豊富に展開されています。代表的なモデルには以下があります。

モデル名 特徴
ECO(エコ)ヌプシ リサイクル素材を使用したサステナブルなモデル。地球に優しい素材を採用
NOVELTY(ノベルティ)ヌプシ 表地にハリのあるポリエステル素材を使用。カラーバリエーションや柄が豊富
RETRO(レトロ)ヌプシ オーソドックスなタイプのヌプシ。サイズ感が少しコンパクトな作り

韓国規格のヌプシは、身幅が小さめで着丈が長めという特徴があります。

ヨーロッパ規格の特徴

ヨーロッパで販売されているヌプシは、レトロ感のあるカラーリングが人気です。落ち着きのあるアースカラーやヴィンテージ風の配色が多く、長く愛用したくなるデザインが揃っています。着丈は比較的長めの設定となっています。

 

サイズ選びのポイントと着こなし方

基本的なサイズ選び

ヌプシジャケットは、2022年にサイズがアップデートされています。基本的には普段着ているサイズを選べば問題ありませんが、着こなしのスタイルによってサイズを調整することをおすすめします。

ジャストフィットで着たい方は普段のサイズを、ゆったりと着たい方はワンサイズアップを選ぶとよいでしょう。特にストリートスタイルを好む方は、パーカーとの組み合わせも考慮してワンサイズ大きめを選ぶことで、よりトレンド感のあるコーディネートが完成します。

スタイル別のおすすめサイズ感

ストリートスタイル派の方には、ゆったり目のオーバーサイズ感がおすすめです。厚手のパーカーやスウェットを中に着込める余裕があり、ボリューミーなシルエットがストリートファッションにマッチします。US規格を選ぶのも一つの方法です。

カジュアルスタイル派の方には、ジャストフィットがおすすめです。ヌプシはタウンユースではとても暖かいモデルなので、シャツやニットの上に着る程度であればピッタリめのサイズで十分です。すっきりとした印象を与えることができます。

コーディネートのポイント

ヌプシジャケットは、そのボリューム感が特徴的なアイテムです。ボトムスは細めのシルエットを選ぶことで、全体のバランスが良くなります。スキニーパンツやテーパードパンツ、レギンスなどと合わせることで、Yラインシルエットが完成します。

メンズの場合は、デニムやカーゴパンツとの相性も抜群です。足元はスニーカーでカジュアルに、ブーツで少しハードに、きれいめシューズでモードにと、合わせる靴によって印象を変えることができます。

レディースの場合は、スカートやワンピースとの組み合わせも人気です。特にショートヌプシジャケットは、ロング丈のスカートやワンピースと合わせることで、女性らしいバランスの良いコーディネートが完成します。裾のコードを絞って着用すれば、よりフェミニンな印象に仕上がります。

カラー選びでは、ブラックは万能カラーとして最初の一着におすすめです。どんなコーディネートにも合わせやすく、長く愛用できます。2着目以降は、イエロー×ブラックの2トーンやビビッドカラーなど、個性的なカラーにチャレンジするのも楽しいでしょう。

 

人気コラボレーションモデル

ヌプシは数々の人気ブランドとコラボレーションを実現し、毎回大きな話題を呼んでいます。

Supreme(シュプリーム)コラボ

2007年から複数回にわたって実現しているSupremeとのコラボレーションは、毎回即完売となる人気モデルです。2021年秋冬にリリースされた「ブリーチドデニム プリント ヌプシジャケット」は、左右非対称なデニムテキスタイルが特徴的で、今でも中古市場で高値で取引されています。

真っ赤なカラーリングの「レザーヌプシジャケット」も人気が高く、袖にはノースフェイスとシュプリームのロゴラベルが貼られています。

GUCCI(グッチ)コラボ

2020年、イタリアの名門ラグジュアリーブランドGUCCIとのコラボレーションが実現しました。1992年のオリジナルヌプシジャケットをベースに、ラグジュアリーに仕上げたアイテムで、鮮やかなオレンジとブラックの2トーンで展開されました。

自然界にあるカラーを採用したコレクションの一部として登場し、アウトドアとハイファッションの融合を見事に表現しています。

KAWS(カウズ)コラボ

現代アーティストKAWSとのコラボモデルは、遊び心あるカラー使いとポップなグラフィックが魅力です。胸に刺繍されたXマークを含め、カウズのアイコニックな世界観を表現したモデルとなっています。

Dover Street Market(ドーバーストリートマーケット)コラボ

「ヌプシジャケット 92」をベースにしたDover Street Marketとのコラボモデルは、通常のヌプシと比べてやや細身のシルエットが特徴です。ブラックカラーを基調とし、モードな印象漂う一着に仕上がっています。

 

ヌプシが選ばれ続ける理由

本物の機能性

ヌプシが30年以上にわたって愛され続ける最大の理由は、妥協のない機能性です。ファッションアイテムとして人気がありながらも、その本質は過酷な環境に対応するために開発された本格的なアウトドアギアです。

真冬のキャンプや登山はもちろん、雪国での日常使いでも十分な保温性を発揮します。街中での通勤・通学でも、公共交通機関や室内では暑いと感じるほどの暖かさです。

タイムレスなデザイン

ヌプシのデザインは、30年前とほぼ変わらない基本的なシルエットを保っています。これは一過性のトレンドではなく、普遍的な美しさを持っているからこそ可能なことです。

ボックス型のシルエット、肩部分の切り替え、右胸のロゴという基本的なデザイン要素は、時代を超えて支持されています。数年後、十数年後に見返しても古臭さを感じさせない、真の定番アイテムと言えるでしょう。

サステナビリティへの取り組み

環境問題への意識が高まる現代において、ヌプシのグリーンダウン採用は大きな意味を持ちます。リサイクルダウンを使用することで、新たに動物の羽毛を採取する必要がなく、廃棄物の削減にも貢献しています。

2022年秋冬コレクションからは表地にもリサイクルナイロンを採用するなど、環境配慮の取り組みはさらに進化しています。機能性とファッション性だけでなく、地球環境への配慮も兼ね備えたアイテムとして、多くの人々から支持されているのです。

幅広い層へのアピール

ヌプシは年齢、性別、ファッションスタイルを問わず、誰でも着こなせる懐の深さを持っています。アウトドア愛好家、ストリートファッション好き、シンプルカジュアル派、きれいめスタイル派など、どんな人でも自分らしく着こなすことができます。

キッズサイズも展開されているため、家族でお揃いや色違いを楽しむこともできます。SNSでは多くの人がヌプシを使ったコーディネートを投稿しており、それぞれの個性が表現されています。

 

 

購入時の注意点とおすすめの買い方

正規品を選ぶことの重要性

ヌプシの高い人気ゆえに、残念ながら偽物も多く流通しています。1996年の時点で雑誌に注意喚起が掲載されるほど、昔から偽物問題は存在していました。

正規品を購入するためには、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。ザ・ノース・フェイスの公式オンラインストアや正規取扱店、大手セレクトショップなどから購入することをおすすめします。

海外モデルを購入する際の注意

アメリカ規格や韓国のホワイトレーベルなど、日本未発売モデルを購入する場合は、並行輸入を利用することになります。SSENSEやBUYMAなど、信頼できる海外通販サイトを利用しましょう。

注意すべき点は、関税や送料が別途かかる可能性があること、返品交換の条件が国内購入と異なることです。サイズ選びも日本規格とは異なるため、サイズチャートをしっかり確認することが大切です。

発売時期と購入タイミング

ヌプシの新作は通常、9月〜10月頃から店頭に並び始めます。人気カラーやサイズは早期に完売することも多いため、気に入ったものを見つけたら早めの購入をおすすめします。

一方で、シーズン終わりの2月〜3月には在庫処分セールが行われることもあります。カラーやサイズにこだわりがなければ、お得に購入できるチャンスです。

 

ヌプシのお手入れ方法と長持ちさせるコツ

日常のお手入れ

ダウンジャケットは頻繁に洗濯する必要はありませんが、定期的なお手入れで長持ちさせることができます。着用後は、ハンガーにかけて風通しの良い場所で陰干しし、湿気を飛ばしましょう。

部分的な汚れは、濡れた布で優しく拭き取ります。撥水加工が施されているため、軽い汚れであればすぐに対処できます。

洗濯方法

ヌプシは家庭で洗濯可能ですが、適切な方法で行うことが重要です。洗濯表示を必ず確認し、中性洗剤を使用して手洗いまたはデリケートコースで洗濯します。

脱水は短時間にとどめ、形を整えてから陰干しします。ダウンが偏らないよう、乾燥中に何度か軽く叩いてほぐすことがポイントです。完全に乾かすには時間がかかるため、天気の良い日に洗濯することをおすすめします。

保管方法

シーズンオフの保管は、通気性の良い場所で行います。圧縮袋に入れて保管すると、ダウンのかさ高が失われてしまうため避けましょう。ハンガーにかけて、クローゼット内で保管するのが理想的です。

防虫剤を使用する場合は、ダウンに直接触れないよう注意します。年に一度程度、風通しの良い日に陰干しすることで、ダウンのふっくら感を保つことができます。

 

まとめ

ザ・ノース・フェイスのヌプシジャケットは、単なる冬のアウターではありません。1992年の誕生から30年以上にわたって愛され続ける真の名作であり、機能性・デザイン性・サステナビリティを高次元で融合させた傑作です。

エベレストの過酷な環境に対応するために開発された本物の機能性は、日常生活での快適さを保証します。タイムレスなデザインは流行に左右されず、何年経っても古臭くなりません。豊富なカラーバリエーションとモデル展開により、自分らしい一着を見つけることができます。

確かに価格は決して安くありませんが、その品質と耐久性を考えれば、長期的には十分に価値のある投資と言えるでしょう。適切なお手入れをすれば10年以上使用できるため、1シーズンあたりのコストは決して高くありません。

この秋冬、あなたもヌプシを手に入れて、その魅力を実感してみてはいかがでしょうか。街でもアウトドアでも、あなたを暖かく包み込んでくれる最高のパートナーとなるはずです。

 

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