新着

よもぎ蒸しサロン開業ガイド|費用・届出・収益シミュレーションを徹底解説【2026年最新版】

よもぎ蒸しサロン開業ガイド|費用・届出・収益シミュレーションを徹底解説

「温活」ブームの追い風を受けて、よもぎ蒸しサロンの開業が注目されています。初期投資が比較的低く、資格も不要なため参入しやすい一方で、失敗するケースも少なくありません。

本記事では、よもぎ蒸しサロンの開業に必要な届出・費用・設備から、収益シミュレーション、失敗パターンと対策、他メニューとの組み合わせ戦略まで、サロン経営者・開業準備者向けに徹底解説します。

よもぎ蒸しとは

よもぎ蒸しは韓国発祥の温浴法です。穴の開いた専用椅子に座り、よもぎと数種類の薬草を煮立たせた蒸気を下半身から全身に当てます。もともとは産後の回復を目的とした民間療法で、600年以上の歴史があるとされています。

施術時間は1回約30分(準備・着替え込みで45〜60分)。冷え対策や発汗によるリフレッシュを目的に利用されることが多く、20〜50代女性の60%以上がよもぎ蒸しを認知しているというデータもあります(セルフキュア社調査)。

開業に必要な届出と法的注意点

必要な届出

よもぎ蒸しサロンの開業に国家資格は不要です。民間資格(よもぎ蒸しアドバイザー等)は任意で取得でき、信頼性向上に活用できますが、必須ではありません。

必要な届出は以下の通りです。

  • 開業届:税務署に「個人事業の開業届出書」を提出(開業後1ヶ月以内)
  • 青色申告承認申請書:最大65万円の所得控除を受けるため、開業届と同時に提出が推奨

公衆浴場法への注意(自治体により異なる)

よもぎ蒸しが公衆浴場法の対象になるかどうかは、自治体によって見解が異なります。例えば横浜市は「マントの中で温まるもので公衆浴場に該当しない」との見解ですが、長崎市は「公衆浴場法の許可が必要」としています。

届出なしで営業し営業停止処分を受けたケースも報告されているため、開業予定地の保健所に必ず事前相談してください。

広告表現の規制

よもぎ蒸しの広告には薬機法と景品表示法の制約があります。

NG表現(使えない)OK表現(使える)
「生理痛が治る」「アトピーが改善」「温まりを感じる」「めぐりをサポート」
「デトックスで毒素排出」「発汗でスッキリ」
「1回で5kg痩せる」「リラックスタイムをお楽しみください」

景表法違反の罰則は、措置命令違反で2年以下の懲役または300万円以下の罰金と重いため、広告表現には十分注意しましょう。

必要な設備と初期費用

メインの設備・備品

品目価格帯備考
よもぎ蒸し専用座椅子(黄土製)約15万円遠赤外線効果が高く本格派。重いが耐久性◎
よもぎ蒸し専用座椅子(木製)3〜6万円軽量で安価。湿気に弱くメンテナンス頻度が多い
電気コンロ8,000〜25,000円火を使わない電気式が安全
壺(黄土壺/土鍋)5,000〜30,000円ステンレスは避ける
専用マント2,000〜13,000円洗い替え含め2〜3枚用意
よもぎハーブ(1回分)110〜1,000円仕入先により大幅に異なる

開業形態別の初期費用

開業形態初期費用内訳
自宅サロン5〜30万円機材セット3〜25万円+備品2〜5万円
賃貸マンション55〜100万円機材+備品+内装25万円+物件取得25万円
テナント店舗250〜300万円機材+備品+内装+物件取得160万円+改装50万円

自宅サロンなら5万円台から開業可能で、美容業界では最も低い初期投資の部類です。ただし、安さだけで飛びつくと集客面で苦労するケースが多いため、次のセクションの収益シミュレーションをしっかり確認しましょう。

収益シミュレーション

料金設定の目安

メニュー料金相場施術時間
よもぎ蒸し(基本)3,000〜5,000円30〜40分
プレミアム(ビオスチーム等)5,000〜8,000円40〜60分
よもぎ蒸し+ボディケアセット8,000〜15,000円60〜90分

月間収益の目安

形態1日の施術数客単価月売上経費月利益
自宅サロン(1席)2〜3名3,500円15〜23万円3〜5万円10〜18万円
賃貸サロン(1〜2席)4〜5名4,000円40〜50万円18〜24万円16〜26万円
テナント+複合メニュー8〜12名6,000円120〜180万円40〜60万円50〜100万円

よもぎ蒸し単独のハーブ原価は1回500〜1,000円と低く、原価率は10〜25%程度です。施術中に手技が不要なため、スタッフが他の業務を並行できるのも利益率が高い理由です。

ただし、よもぎ蒸し単独だと客単価3,500〜4,000円に天井があるため、後述する複合メニュー戦略で客単価を引き上げることが重要です。

他メニューとの組み合わせで客単価アップ

よもぎ蒸しは「体を温める」施術のため、温めた後に他の施術を行うことで相乗効果が生まれます。既存サロンに追加メニューとして導入するケースでも威力を発揮します。

組み合わせ客単価UP期待される効果
よもぎ蒸し+ボディマッサージ+3,000〜5,000円温まった体にオイルが浸透しやすい
よもぎ蒸し+フェイシャル+4,000〜6,000円発汗後の肌にスキンケアが入りやすい
よもぎ蒸し+痩身エステ+5,000〜10,000円体が温まった状態でキャビテーションやラジオ波の効率UP
よもぎ蒸し+ヘッドスパ+3,000〜4,000円リラクゼーション特化の訴求

たとえばセルライトゼロ2のようなキャビテーション+ラジオ波の複合痩身機を組み合わせれば、よもぎ蒸しで体を温めた後に脂肪分解施術を行う高単価コースが構築できます。よもぎ蒸しを「ウォームアップメニュー」として位置づけ、本命の高単価メニューへの導線とする戦略が有効です。

よくある失敗パターンと対策

失敗1:集客不足

「開業すればお客様が来る」は最も危険な誤解です。特に自宅サロンは看板が出せないケースが多く、存在を知ってもらうこと自体が課題になります。

対策:開業前からInstagramで発信を開始し、Googleビジネスプロフィールに登録。近隣へのポスティングも有効です。エステサロンの集客ガイドも参考にしてください。

失敗2:効果実感までのギャップ

よもぎ蒸しの効果実感は約3ヶ月の継続が必要とされており、フェイシャルエステ(1〜2週間で実感)と比べて時間がかかります。1回で「変わらない」と感じるとリピートにつながりません。

対策:初回カウンセリングで「3ヶ月の継続プラン」を提案し、回数券やサブスクリプションで継続のハードルを下げましょう。

失敗3:差別化ができない

全国に約8,000店のよもぎ蒸しサロンが存在し、使用機材も標準化されているため、施術だけでは差別化が困難です。

対策:黄土座椅子の採用、オリジナルハーブブレンドの開発、前述の複合メニュー提供、空間デザインへの投資で独自性を打ち出しましょう。

失敗4:客単価の天井

よもぎ蒸し単独の客単価3,500〜4,000円では、月間売上の天井が低くなります。

対策:他メニューとのセット販売で客単価6,000〜15,000円を目指しましょう。既存のエステサロンに追加導入する場合は、初期投資5〜30万円で新たな集客メニューが増やせるメリットがあります。

まとめ

よもぎ蒸しサロンは初期投資が低く参入しやすい一方、単独メニューでは客単価に限界があるため、複合メニュー戦略と集客施策が成功のカギです。特に既存のエステサロンに追加メニューとして導入する場合、少額の投資で新たな集客導線と客単価アップを同時に実現できます。

サロン開業の全体像について知りたい方はエステサロン開業ガイドを、業務用エステ機器の導入を検討中の方はエステ機器の選び方ガイドもあわせてご覧ください。

関連記事

TOP