近年、日本でも注目を集めているGLP-1受容体作動薬によるダイエット。その中でも「リベルサス」と「サクセンダ」は特に知名度が高く、多くの方がどちらを選ぶべきか迷っています。
この記事では、リベルサスとサクセンダの違いや効果を徹底比較し、あなたに合った選択肢を見つける手助けをします。
GLP-1受容体作動薬とは
GLP-1受容体作動薬とは、体内で自然に分泌されるホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)と同様の働きをする薬剤です。GLP-1は食後に小腸から分泌され、以下のような作用があります:
- 膵臓からのインスリン分泌促進
- 血糖値の上昇抑制
- 食欲の抑制
- 胃の動きの抑制(満腹感を持続させる)
これらの作用により、自然と食事量が減少し、体重減少効果が期待できるのです。
リベルサスとサクセンダの基本情報
リベルサス
- 製剤タイプ: 経口薬(錠剤)
- 有効成分: セマグルチド
- 使用方法: 1日1回、朝起床時に水と一緒に服用(服用後30分は絶飲食)
- 用量: 3mg、7mg、14mgの3種類
- 主な開発目的: 2型糖尿病治療薬
- 日本での承認: 2020年に承認、2021年2月から発売
サクセンダ
- 製剤タイプ: 注射薬(自己注射)
- 有効成分: リラグルチド
- 使用方法: 1日1回、腹部・太もも・上腕などに皮下注射
- 用量: 0.6mgから開始し、最大3.0mgまで段階的に増量
- 主な開発目的: 肥満治療薬
- 特徴: FDAで肥満治療薬として承認済み(日本では未承認)
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どっちが痩せる?効果の比較
サクセンダの減量効果
サクセンダは肥満治療薬として開発されたため、減量効果が主目的です。臨床試験では1年間(56週間)の使用で平均約9.5kgの減量効果が報告されています。また、ウエスト周りは約8cm減少したというデータもあります。
サクセンダは使用開始後2週間程度から効果が現れ始め、約85%の人に体重減少効果が認められています。注射タイプであるため、有効成分が血管に直接取り込まれることで高い効果を発揮します。
リベルサスの減量効果
リベルサスは2型糖尿病の治療薬として開発されたため、体重減少はあくまで二次的な効果です。しかし、十分な用量(特に7mg以上)を服用すれば、確かなダイエット効果が期待できます。
研究データによると、リベルサス7mgで約2kg、14mgでは約4kgの体重減少効果が示されていますが、実際のメディカルダイエットではそれ以上の効果が出ているケースも多いようです。ただし、リベルサスは半年間の継続使用でじわじわと体重が落ちていくタイプで、効果の実感には時間がかかります。
効果の比較結論
単純な減量効果だけを比較すると、一般的にはサクセンダの方が高い効果が期待できます。その主な理由は:
- サクセンダは肥満治療薬として開発・承認されている
- 注射タイプであるため有効成分の吸収率が高い
- 最大用量が多い(サクセンダ3.0mgはリベルサス14mgより効果が高いと考えられる)
ただし、個人の体質や生活習慣により効果には大きな差があるため、どちらが絶対に優れているとは言い切れません。
使用方法の違い
リベルサスの服用方法
- 1日1回、朝起床時に服用(空腹時が最適)
- コップ半分程度(約120ml)の水と一緒に飲む
- 服用後30分以上は絶飲食が必要
- 3mgから開始し、1-2ヶ月かけて7mg、14mgへと段階的に増量
- 湿気や光の影響を受けやすいため、服用直前にシートから取り出す
サクセンダの使用方法
- 1日1回、決まった時間に皮下注射
- 腹部、太もも、上腕などの脂肪が多い部位に注射
- 毎回注射部位を変える
- 0.6mgから開始し、1-2週間ごとに0.6mgずつ増量して最大3.0mgまで
- 室温または冷蔵保管(凍結させないこと)
副作用の比較
共通する主な副作用
両薬剤とも、GLP-1受容体作動薬としての共通した副作用があります:
- 吐き気・嘔吐
- 下痢・便秘
- 腹部不快感
- 食欲不振
これらの副作用は使用初期に現れることが多く、体が薬に慣れるにつれて徐々に軽減していくことが一般的です。
リベルサスの副作用
- 胃腸障害
- 低血糖
- 便秘
- めまい
- 消化不良
サクセンダの副作用
- 消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢など)
- 注射部位の反応(赤み、腫れ、しこりなど)
- 頭痛
- 疲労感
副作用の強さは個人差がありますが、特に使用初期や用量を増やした時期に現れやすいため、医師の指導のもとで適切に対処することが重要です。
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どんな人に向いている?選び方のポイント
リベルサスが向いている人
- 注射に抵抗がある方
- 緩やかに体重を減らしたい方
- 家族に知られずにダイエットしたい方(薬の外見が普通の錠剤)
- 自分でダイエットする気持ちがある方(薬だけに頼らない)
- 2型糖尿病治療もしたい方
- 長期的な視点でダイエットに取り組みたい方
サクセンダが向いている人
- 短期間で効果を出したい方(結婚式前など)
- 確実にダイエット効果を得たい方
- 食欲がコントロールできない方
- ダイエット薬として承認された薬を使いたい方
- 注射に抵抗がない方
- サポート的に運動や食事制限も取り入れられる方
使用時の注意点
共通の注意点
- 妊娠中・授乳中の使用は避ける
- BMI18.5未満の方は使用不可
- 糖尿病や膵炎、重度の腎機能・肝機能障害がある方は使用に注意
- 急激な体重減少は健康リスクがあるため、1ヶ月で体重の5%以上の減少は避ける
- 効果や副作用には個人差がある
リベルサスの注意点
- 服用後30分は絶飲食が必要
- 起床時に服用するため生活リズムが重要
- 湿気や光を避けて保管
サクセンダの注意点
- 自己注射の手技が必要
- 注射部位を毎回変える
- 注射器や針の廃棄方法に注意
- 冷凍させると使用不可
フォースカッターによるメディカルエステのご紹介
GLP-1ダイエットと併用すると効果的なのが、「フォースカッター」によるメディカルエステです。ラジオ波・EMS・吸引・ポレーション+LEDの4つの機能を1台に備えたこの最新マシンは、内臓脂肪・皮下脂肪の両方にアプローチ。
GLP-1で食欲を抑えながら、フォースカッターで脂肪燃焼と代謝アップを促進することで、より効率的にボディラインを整えることができます。
薬だけでは落としにくいセルライトや局所的な脂肪にもピンポイントで効果を発揮。ダイエット効果を最大化したい方に特におすすめです。
まとめ
リベルサスとサクセンダはどちらが優れているというより、ライフスタイルや目標によって向き不向きがあります。単純な減量効果だけを比較するとサクセンダの方が高いと言えますが、注射に抵抗がある方や緩やかに減量したい方にはリベルサスが適しています。
どちらの薬剤も医師の指導のもとで使用することが重要です。自分の生活スタイルやダイエット目標を医師に相談し、最適な選択をすることをおすすめします。また、薬剤だけに頼らず、適度な運動や食生活の改善を組み合わせることで、より効果的かつ健康的なダイエットができるでしょう。