忙しい日常の救世主として、多くの日本人の食卓に欠かせないレトルトカレー。手軽さと美味しさを兼ね備えた「レトルトカレー」は、年々その品質が向上し、今やレストランの味に負けないほどのクオリティを誇るものも増えてきました。
本記事では、数多くの人気レトルトカレーの中から特に評価の高い商品をランキング形式でご紹介します。味、コスパ、入手のしやすさなど、様々な観点から厳選した逸品たちをぜひチェックしてみてください!
レトルトカレー選びのポイント
まずは、おいしいレトルトカレーを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。
1. スパイスのバランス
レトルトカレーの命とも言えるのが、スパイスのバランスです。単に辛いだけではなく、複数のスパイスがハーモニーを奏でることで、奥深い味わいが生まれます。特に本格派のインドカレーやスパイス感を重視した商品は、数種類のスパイスがブレンドされ、それぞれの個性を感じられるものが高評価を得ています。
2. 具材の質と量
良質なレトルトカレーは具材にもこだわっています。野菜の甘みが活きているもの、お肉がゴロゴロ入っているもの、シーフードの風味が豊かなものなど、具材の質と量も重要な選択基準になります。国産素材にこだわった商品や特定の産地の食材を使用したプレミアム商品も近年増えてきました。
3. ルウの濃厚さと食感
カレールウの濃厚さや食感も、美味しさを左右する重要な要素です。とろみのあるタイプ、サラッとしたタイプ、粘り気のあるタイプなど、好みは分かれますが、ルウの質感と味わいのバランスが取れた商品が長く愛されています。
4. 保存料・添加物の有無
健康志向の高まりから、保存料や化学調味料を使用していない商品も人気を集めています。オーガニック素材を使用したり、無添加にこだわったりするレトルトカレーは、子どもから高齢者まで安心して食べられる点が評価されています。
人気レトルトカレーランキングTOP10
それでは、実際に人気を集めているレトルトカレーのランキングを見ていきましょう。
第1位:大塚食品「ボンカレーゴールド」
レトルトカレーの王道として長年愛され続けている「ボンカレーゴールド」。1968年に日本初のレトルト食品として発売されて以来、その手軽さと安定した美味しさで不動の人気を誇ります。ほどよい辛さとコクのあるルウに、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどの具材がバランスよく入っています。子どもから大人まで幅広い世代に愛される味わいが特徴で、特に「中辛」は絶妙な辛さが多くの人に支持されています。シンプルながらも飽きのこない味わいが、長年トップを走り続ける理由でしょう。
電子レンジで約2分という手軽さも魅力の一つで、忙しい日のランチや夕食に最適です。値段も手頃で、コスパの良さも高評価のポイントです。2024年には創業50周年を記念した限定パッケージも発売され、さらに人気を集めました。
第2位:S&B「カレー曜日」
S&B食品が展開する「カレー曜日」シリーズは、レストランのカレーを家庭で楽しめるというコンセプトで人気を博しています。特に「バターチキンカレー」は本格的なインド料理の味わいを手軽に楽しめると評価が高く、トマトの酸味とバターのコクが絶妙なバランスで調和しています。鶏肉の旨味がしっかりと感じられ、スパイスの香りも本格的です。
また「キーマカレー」も人気で、ひき肉の食感と豊かな香辛料の風味が楽しめます。価格は少し高めですが、その分クオリティも高く、レストランで食べるような満足感が得られると評判です。食べ応えもあり、単品でも十分に満足できる内容になっています。
第3位:エスビー食品「カリー曜日 バターチキンカレー」
エスビー食品の「カリー曜日 バターチキンカレー」は、本格的なインドカレーをレトルトで再現した逸品です。濃厚なバターの風味とトマトの酸味が絶妙に融合し、鶏肉の旨味とスパイスの香りが口いっぱいに広がります。
15種類のスパイスをブレンドした本格的な味わいながら、辛さは控えめで食べやすく、幅広い層に支持されています。レトルトとは思えない奥深い味わいが特徴で、炊きたてのご飯と相性抜群です。パッケージもおしゃれで、ギフトとしても人気があります。
第4位:江崎グリコ「ZEPPIN」シリーズ
グリコの「ZEPPIN」シリーズは、その名の通り絶品のカレーを目指して開発されたプレミアムライン。特に「欧風ビーフカレー」はじっくり煮込んだデミグラスソースがベースとなっており、深いコクと芳醇な香りが特徴です。牛肉は柔らかく煮込まれており、噛むごとに肉の旨味が広がります。
野菜の甘みとビーフの旨味が溶け込んだソースは、まさに「絶品」の名にふさわしい味わいです。少し高価格帯ですが、それに見合った満足感があり、特別な日のディナーにもおすすめです。2023年にはパッケージデザインがリニューアルされ、より高級感のある見た目になりました。
第5位:ハウス食品「ザ・ホテル・カレー」
ハウス食品の「ザ・ホテル・カレー」は、その名の通りホテルレストランで提供されるような高級感のあるカレーを再現しています。特に「コクの中辛」は、野菜と果実の甘みをベースに、数種類のスパイスがバランスよく配合され、深いコクと豊かな風味が特徴です。
具材も充実しており、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどの野菜と牛肉が入っています。ルウはとろみがあり、ご飯との絡みも良く、最後の一口まで美味しく食べられます。ホテルのルームサービスで出てくるような上質な味わいを家庭で楽しめる点が魅力です。
第6位:ココイチ「レトルトカレー 5辛」
カレーチェーン店「CoCo壱番屋」の味を自宅で楽しめるレトルトカレー。特に「5辛」は本格的な辛さを求める辛党に人気があります。ココイチならではのルウの濃厚さと独特の風味がしっかりと再現されており、店舗で食べるカレーに近い味わいが楽しめます。
辛さはしっかりとありますが、辛いだけではなく、深みのある味わいが特徴です。具材は少なめですが、ルウの完成度が高く、トッピングを自分で追加するなどアレンジも楽しめます。ファンの多いココイチの味を手軽に楽しめるという点で、固定ファンを持つ人気商品です。
第7位:明治「銀座カリー中辛」
明治の「銀座カリー」は、1966年の発売以来、変わらぬ人気を誇る老舗レトルトカレーです。特に「中辛」は、フルーティーでまろやかな味わいが特徴で、子どもから大人まで幅広く愛されています。
27種類のスパイスと香味野菜をじっくり煮込んだソースは、甘みとコクがバランスよく調和しており、飽きのこない味わいです。具材は牛肉、じゃがいも、にんじんがバランスよく入っています。長年愛され続けている定番商品の安心感と、安定した美味しさが評価されています。
第8位:カゴメ「野菜を食べるカレー」シリーズ
カゴメの「野菜を食べるカレー」シリーズは、その名の通り野菜の旨味と栄養にこだわった健康志向のレトルトカレーです。1食分の野菜(120g)が摂取できるというコンセプトで、忙しい現代人の食生活をサポートしています。
特に「トマトのハヤシライス風」は、完熟トマトの酸味と甘みが楽しめ、野菜の食感も残っているのが特徴です。化学調味料無添加で、素材本来の味わいを大切にしている点も高評価のポイントです。健康に気を配りながらも、しっかりとした味わいが楽しめる商品として人気があります。
第9位:日清食品「カップヌードルカレー リッチ」
カップ麺でおなじみの日清食品が手掛けるレトルトカレー「カップヌードルカレー リッチ」は、カップヌードルのカレー味のファンにはたまらない一品です。カップ麺とは違い、本格的なカレールウながらも、懐かしい味わいが楽しめます。
具材には牛肉とマッシュルームが使われており、食べ応えも十分。特徴的なのは、カップヌードルカレーでおなじみのスパイス感とマイルドな辛さのバランスで、ノスタルジックな気分にさせてくれます。カップ麺とは一味違う、レトルトならではの濃厚さも魅力です。
第10位:無印良品「バターチキンカレー」
無印良品の食品シリーズの中でも高い人気を誇る「バターチキンカレー」。シンプルながら本格的なインド料理の風味が楽しめると評価が高いです。トマトとバターのコクに、スパイスの香りが絶妙に調和しています。
特筆すべきは、添加物を極力抑えた素材本来の味わいを大切にしている点。鶏肉の食感も良く、程よい辛さが食欲をそそります。パッケージもシンプルでおしゃれなデザインで、贈り物としても人気があります。価格も手頃で、コスパの良さも魅力の一つです。
レトルトカレーのアレンジレシピ
レトルトカレーをさらに美味しく楽しむためのアレンジレシピをご紹介します。
1. トッピングでワンランクアップ
レトルトカレーにトッピングを加えるだけで、簡単に味と見た目がグレードアップします。おすすめのトッピングは以下の通りです。
トッピング | 効果 |
---|---|
温泉卵・目玉焼き | まろやかさとコクがアップ |
チーズ | コクと香りが加わり、まろやかに |
フライドオニオン | 香ばしさと食感がプラス |
ヨーグルト | 辛さがマイルドになり、さっぱりと |
パクチー | 爽やかな香りで、エスニック感アップ |
これらのトッピングを組み合わせることで、同じレトルトカレーでも全く違った味わいを楽しむことができます。
2. 野菜を追加して栄養バランスアップ
レトルトカレーに野菜を追加することで、栄養バランスが向上し、ボリュームもアップします。レンジで温めた後に以下の野菜を加えるのがおすすめです。
ほうれん草(レンジで軽く加熱したもの)
ブロッコリー(レンジでチンしたもの)
アボカド(生のままスライス)
きのこ類(レンジで軽く加熱)
ルッコラなどの葉物野菜(生のまま)
特にグリーン系の野菜を加えることで、見た目も鮮やかになり、食卓が華やかになります。
3. スパイスをプラスして本格的な味わいに
市販のレトルトカレーにスパイスをひとふり加えるだけで、より本格的な味わいになります。おすすめのスパイスは以下の通りです。
ガラムマサラ:複合的な香りと奥行きを追加
クミン:独特の香りと風味をプラス
カルダモン:爽やかな香りと甘みを追加
チリパウダー:辛さを調整したい時に
これらのスパイスは少量でも効果があるので、お好みで試してみてください。
各種レトルトカレーの特徴比較
ここでは、レトルトカレーの種類別の特徴を比較してみましょう。
1. 欧風カレー vs インドカレー
欧風カレーは、一般的に日本人になじみ深い味わいで、マイルドでまろやかな口当たりが特徴です。野菜の甘みとスパイスのバランスが良く、子どもから大人まで幅広く楽しめます。代表的な商品としては、ハウス「ザ・ホテル・カレー」や江崎グリコ「ZEPPIN」シリーズなどがあります。
一方、インドカレーは、本格的なスパイスの風味と香りが特徴的で、スパイス好きにはたまらない味わいです。トマトやヨーグルトをベースにしたものが多く、スパイスの種類も豊富に使われています。代表的な商品としては、S&B「カレー曜日 バターチキンカレー」や無印良品「バターチキンカレー」などがあります。
2. 辛さのレベル別比較
レトルトカレーは辛さのレベルによっても選び方が変わってきます。
甘口・マイルドタイプは、スパイス感は控えめで、子どもや辛いものが苦手な方におすすめです。野菜の甘みやフルーツの風味を活かしたものが多く、大塚食品「ボンカレーゴールド 甘口」や明治「銀座カリー 甘口」などが代表的です。
中辛タイプは、程よい辛さとスパイス感があり、最も人気のある辛さレベルです。辛すぎず、物足りなさも感じない絶妙なバランスが特徴で、ハウス「ザ・ホテル・カレー コクの中辛」やグリコ「ZEPPIN 欧風ビーフカレー」などが該当します。
辛口・激辛タイプは、スパイスの刺激を強く感じたい方向けで、本格的な辛さを楽しめます。辛さだけでなく、スパイスの複雑な風味も楽しめるものが人気で、ココイチ「レトルトカレー 5辛」やエスビー「カリー曜日 ビンダルーカレー」などが代表例です。
3. 具材によるタイプ分け
レトルトカレーは具材によっても大きく味わいが変わります。
ビーフカレーは、牛肉の旨味とコクが特徴で、深みのある味わいが楽しめます。じっくり煮込んだ柔らかい肉質が魅力で、江崎グリコ「ZEPPIN 欧風ビーフカレー」やハウス「ザ・ホテル・カレー ビーフ」などが人気です。
チキンカレーは、鶏肉の淡白な味わいとスパイスの相性が良く、さっぱりとした口当たりが特徴です。特にバターチキンカレーは人気が高く、S&B「カレー曜日 バターチキンカレー」や無印良品「バターチキンカレー」などが代表的です。
野菜カレーは、野菜の甘みと旨味を活かした健康志向の強い商品です。食物繊維も摂取できるため、健康に気を使う方に人気があり、カゴメ「野菜を食べるカレー」シリーズなどが代表的です。
レトルトカレーの上手な保存方法
レトルトカレーを美味しく保存するためのポイントをご紹介します。
1. 未開封の保存期間と方法
未開封のレトルトカレーは、一般的に製造日から1〜2年程度の賞味期限があります。保存する際は、直射日光を避け、常温で保管するのが基本です。特に高温多湿の場所は避け、キッチンの収納棚など、温度変化の少ない場所での保管がおすすめです。
また、備蓄用として多めに購入する場合は、製造日や賞味期限を確認し、古いものから使用するようにしましょう。箱買いした場合は、箱に賞味期限を大きく書いておくと管理しやすくなります。
2. 開封後の取り扱い
レトルトカレーは開封後はすぐに使い切るのが基本です。万が一残った場合は、清潔な容器に移し替えて冷蔵庫で保管し、なるべく早く(1〜2日以内)に食べきるようにしましょう。レトルトパウチから別容器に移す際は、カレーが冷めてから行うと、やけどの危険がなく安全です。
また、残ったカレーを冷凍保存する場合は、小分けにして平らにすると、解凍時に均一に温まりやすくなります。解凍する際は、自然解凍ではなく、電子レンジで一気に加熱するのがおすすめです。
まとめ
今回ご紹介したレトルトカレーのランキングや特徴を参考に、ぜひ自分好みの一品を見つけてみてください。昔ながらの定番商品から、最新の本格派商品まで、レトルトカレーの世界は驚くほど多様化しています。
特に最近は、無添加やオーガニック素材を使ったヘルシーな商品や、本格的なスパイスを使った専門店レベルの商品も増えており、選択肢が広がっています。お気に入りの一品を見つけたら、アレンジを加えたり、トッピングを工夫したりして、さらに美味しく楽しんでみてください。
また、複数のメーカーの商品を食べ比べてみるのも、新たな発見があって楽しいものです。週末には家族でレトルトカレー食べ比べ会を開催するのも良いかもしれませんね。何気なく食べているレトルトカレーですが、その奥深さを知ると、より一層美味しく感じられるはずです。